


かつて海上の里では、棚田を中心にした豊かな暮らしが営まれていました。なだらかな斜面に幾重にも連なる棚田は、季節ごとに表情を変え、春には芽吹く稲苗、夏には青々と茂る稲穂、秋には黄金色に染まる収穫の風景、冬には静かに休む大地と、自然の循環とともに人々の暮らしが紡がれてきました。
私たちは、このかけがえのない里山の景観や、そこに息づいていた文化・知恵・営みを次世代へとつないでいきたいという思いのもと、日々活動を続けています。単なる農作業ではなく、自然と人とのつながりを感じながら、土に触れ、季節の恵みに感謝すること、そこに現代社会で忘れられがちな“豊かさ”があると思います。
また、こうした活動を、より多くの人々に体験してもらえるよう、愛知県と協働しながら、子どもから大人まで誰もが参加できる里山体験の機会を提供しています。田植えや稲刈り、野菜のお世話、田んぼを中心とした生き物との触れ合いなど、五感を使って土や自然と触れ合う喜びを体感いただいています。
【主な活動】
1.海上の里の農地の管理(田んぼ・畑)を、年間通じて実施しています。
2.農作物の栽培・収穫を参加者とともに実践し学ぶ場として、里と森の教室を運営しています。
里づくり最新情報
海上の里の様子、「里と森の教室」の様子をご紹介します。
1年間の流れ
4月
- 水路整備
- サトイモの植付
- ネギの植付
- ジャガイモの芽かき
- 畑の耕転や草刈り
5月
- カボチャ•スイカ植付
- 水田の代かき
- サツマイモ、サトイモ植付
- 里と森の教室 開講
- 田植え
6月
- イネの手直し
- 田の草取り
- 畑の草取り
- ジャガイモ収穫
7月
- 畔の草刈り
- 田の草取り
- 畑の草取り
- サツマイモ追肥
- 田の中干し
- 草引き
8月
- 田のヒエ取り
- 田の追肥
- 田の注水
- 冬野菜の植付け準備
9月
- ニンジン・大根の種まき
- 草刈り
- 稲架(はざ)作り
- 稲刈り
10月
- サツマイモ掘り
- 畑の草取り、草刈り
- イネの脱穀
- 籾殻収集、稲架片づけ
- ニンジン・ダイコン間引き
11月
- 燻炭作り
- サトイモ掘り
- タマネギ植付け
- 干し柿作り
- 収穫祭
- 水路整備
12月
- 落ち葉かき
- 水路整備
- 田の耕転
1月
- 畑の耕転
- タマネギの追肥
- 田のケイカル散布
- 田の耕転
2月
- 水路整備
- 畑の耕転
- 田の耕転
- シイタケ用ホダ木の切り出し
3月
- シイタケの菌打ち
- 畑の耕転
- ジャガイモの植付け